カウンセリングの流れの各段階の詳細については以下の通りです。 | |
@ | 医師による説明 |
主治医が診察をした上で症状の改善にカウンセリングが有効であると判断すると、カウンセリングの導入が提案されます。 最終的には患者様がご自身の判断も加え、カウンセリングを導入してみるかどうかが決められます。 |
|
A | 初回面接 |
カウンセリングを導入するにあたり、まずカウンセラーによる「初回面接」をします。これは患者様の問題や状態を把握して、カウンセリングの目標や方針を決めるためです。そこでは、問題の経過やこれまでの生活状況、ご家族のことなどについてお話をうかがいます。(なお、初回面接は2回にわたることがあります。) | |
B | インフォームド・コンセント |
初回面接の後半の時はこれまでの情報をもとに、カウンセラーが見立てを申し上げます。それは、患者様個人個人に合ったカウンセリングの目的ややり方です。 これに対して患者様からご質問やご意見をうかがい、できる範囲でお答えした上でカウンセリングをしていくかどうかを再確認します。ここで合意された場合、次回よりカウンセリングを開始します。 |
|
C | カウンセリングの開始 |
カウンセリングのやり方や経過は患者様の年代や問題によってさまざまです。やり方は大まかに2つのやり方に分けられます。 | |
● カウンセリングA(内面的アプローチ) | |
現在困っている問題について、患者様に自由に話していただきます。困っている問題や状況を改善させるため、カウンセラーとの対話を通して自分の気持ちについて考えていく中で患者様自らの気付きによって、問題の改善を目指します。 | |
● カウンセリングB(認知・行動的アプローチ) | |
話し合いを通して、問題を引き起こしたり長引かせている「物事の受け止め方・考え方」「行動」のパターンやくせを捉え、これらのパターンを変化させていくことで、問題の改善や状態の回復をはかるものです。(生活において、ホームワークをしてもらう場合もあります。) | |
● その他 | |
その他にも医師による診察とカウンセリングを並行するか、それともカウンセリング中心で行うのか、そしてまたカウンセリングの間隔(毎週か2週に1回か)、継続する期間・回数(とりあえず目安となる機関や回数を区切っておくか、それとも期間を定めないか)、言葉以外の方法(箱庭や絵など)を適宜使うかどうかなど、さまざまなやり方があります。 | |
患者様個人個人の問題や年代などに応じてカウンセリングのやり方はさまざまです。また、経過に応じて適宜、目的ややり方は変更され、その時はその都度話し合い、確認させていただきます。 | |
2.カウンセリングにおいて注意していただきたいこと | |
・カウンセリングは万能薬ではありません。状態によってはおすすめできないこと、一時休止することがあります。 ・カウンセリングのやり方などについての疑問、質問はいつでもすることができます。 ・カウンセリングはカウンセラーが患者様の問題を解決し、解消するというよりも患者様ご自身が問題に取り組んでいかれるのをさまざまな形で支援するものです。 ・セカンドオピニオンを求めて参考にすることができます。(ただし、あまり頻繁に治療者を変更されることはよくないことがあります。) |
1.カウンセリングの流れ