以下に心身医学会によって心身症として理解し治療した方がよいとされる疾患をあげます。
 
循環器系
本態性高血圧症、本態性低血圧症、狭心症、心筋梗塞、一部の不整脈。
呼吸器系
気管支喘息、過換気症候群、神経性咳嗽など。
消化器系
消化性潰瘍、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群など。
内分泌代謝系
甲状腺機能亢進症、糖尿病、神経性食思不振症、神経性過食症など。
神経系
片頭痛、緊張型頭痛自律神経失調症、チック、書痙、痙性斜頸など。
泌尿器系
夜尿症、過敏性膀胱、神経性頻尿、インポテンツなど。
皮膚系
慢性蕁麻疹、円形脱毛症、抜毛症など。
耳鼻咽喉科領域
メニエール症候群、咽喉頭異常感症、耳鳴り、めまいなど。
眼科領域
緑内障、眼精疲労など。
産婦人科領域
月経困難症、更年期障害、不感症、悪阻など。
口腔外科領域
口臭症、舌痛症、顎関節症など。
外科領域
ポリサージャリー、術後腹部神経症など。
リウマチ性疾患
慢性関節リウマチなど。
  現実的には精神科と心療内科で扱う病態はオーバーラップする事があります。特に摂食障害(神経性食思不振症、神経性過食症など)、パニック障害(不安神経症、心臓神経症などの診断を受けている場合もある)などで精神面だけでなく身体的検査治療が不可欠な場合、仮面うつ病、軽症うつ病で身体症状が前面にでているような場合には心療内科で治療することもあります。  
 

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