| 通常の診察は保険診療です。 当院で扱っている疾患は、 1.ストレス関連症状(ストレスを自覚されている方の体調不良、不眠、食欲不振、気分の悪さなど)  こういった症状は、苦痛があるのに検査では異常がでず、内科などを受診して「気のせい、気のもちよう、ストレスのせいです」で終わってしまい、その先がはっきりしないことが多いです。  また、これくらいの症状で病院にいくべきなのかと迷ったり、そういう訴えて受診することを恥ずかしいと感じて、なかなか受診できない人があります。  病気はこじらせる前に治療するのが基本なので、とりあえず相談してみるとよいと思います。  こういう状態の中には、軽症うつ病の場合があり、それは医学的な治療が必要です。  逆にストレスのせいだと思っていたら、他の内科的疾患が隠れていたという場合もありますので、心療内科では、心身両面から病態診断をしていきます。 2.いわゆる心身症(心理社会的な要因で病気になったり、もとからある病気が悪化したりする)  今は内科治療が進歩し、代表的心身症と言われていた、気管支喘息、消化性潰瘍、高血圧なども内科的薬物療法で良好なコントロールを得ることができることが多くなりました。だからといって、そういった疾患に心理社会的影響がないというわけではありません。内科的治療が基本ですが、心身両面からケアしていくことで、より良好なコントロールが得られることがあります。  3.パニック障害、軽症うつ病など不安や抑うつ感を伴う病態。  本来は精神科的疾患ですが、身体症状が前面にでることが多いので、特に発症して間もない頃は、精神的側面より、身体症状の緩和が必要だと思います。これらの疾患の詳細は別コーナーで解説します。 4.摂食障害(拒食症、過食症)  拒食症で著しい低体重である場合、内臓合併症がある場合、重症であるのに治療を拒否する場合、過食症で食行動の乱れが著しく、精神的にも強い混乱状態にある場合は、入院治療の適応となります。当院では、あくまでも外来での治療が可能と判断した方の治療を行います。 5.その他  (a) 明らかに身体的不調があるのに、他の科では異常がないと言われた方。
 (b) 病状がはっきりせず何科にかかって良いか分からない方。
  今の医学は細分化、専門化が著しいため、ターゲットがはっきりしない症状、複合的な症状の場合、いくつかの科を回ることになり、それぞれの科で様々な説明をされて混乱することがあります。心療内科はそういった医学の間を埋める役目もあると考えています。   |